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勉強の遅れが心配——不登校中の学習との付き合い方
不登校
/ りたのわ
不登校の相談で、ご家族から必ずと言っていいほど出てくる心配があります。「このままだと勉強が遅れてしまう」。もっともな心配です。ただ、最初にひとつだけ共有したいことがあります。
その焦り、本人はもっと強く感じています。口に出さないだけです。
「勉強しなさい」が逆効果になる理由
不登校の子にとって、勉強は「学校」を思い出させる強い引き金です。エネルギーが切れている時期に勉強の話を持ち出すと、遅れている現実を突きつけられて、さらに動けなくなる——この悪循環はとてもよく起きます。
だから順番が大事です。先に回復、勉強はその後。土台のない場所に柱は立ちません。焦って柱から立てようとすると、土台づくりまで壊れます。
再開のサインと、始め方
家で安心して過ごせるようになり、退屈を口にし始め、「勉強やばいよなあ」と自分から言う——これが再開のサインです。このつぶやきが出たら、待ってましたと参考書を積み上げるのではなく、小さく応じてください。「どの教科が一番気になる?」くらいから。
始め方のコツは、拍子抜けするほど小さくすることです。1日5分、1ページ、1問。学年をさかのぼることをためらわない(中2でも、つまずきが中1の内容なら中1から)。全教科やろうとしない(まず英数どちらか一つ)。
道具は今、豊富にあります。動画教材やタブレット学習は、自分のペースで、さかのぼりも自由で、人の目もありません。不登校中の自宅学習は、条件を満たせば出席扱いになる制度もあります(別の記事でくわしく解説しています)。
「遅れ」の正体を、少し引いた目で
受験や進級の場面では、たしかに出席や成績が関わってきます。それでも、長い目で見ると、学びはいつからでも取り返せるようにできています。さかのぼって学び直した子は、詰め込みで通過した子より基礎が固いことも珍しくありません。実際、不登校を経て高校や大学で伸びていく子を、私たちはたくさん見ています。
「遅れ」は、人生の遅れではありません。今この子に必要なのは、進度表より、回復の階段です。
焦りを一人で抱えないでください
「いつから勉強させていいのか」の見極めは、回復段階の見立てそのものです。りたのわの訪問看護は、こころと体の回復を見ながら、学習再開のタイミングと量をご家族と一緒に調整します。ご相談はこちら。