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ゲーム・スマホとの付き合い方——取り上げる前に考えたいこと
ご家庭での関わり方
/ りたのわ
「ゲーム機を隠したら、家の中を3時間探し回って、見つからないと分かったら大暴れでした」。訪問先で聞いた話です。そのお母さんは続けました。「でも先生、あの子、ゲームの中では友だちに頼られてるんですって」。
この後半のひとことに、大事なことが詰まっています。
それは「原因」なのか、「避難所」なのか
学校がしんどい、現実の友だち関係がうまくいかない——そんな子にとって、ゲームやネットの世界は、唯一うまくいく場所、唯一つながれる場所になっていることがあります。だとすると、ゲームは問題の原因ではなく、避難所です。
避難所を力ずくで取り壊すと、住人は行き場を失います。取り上げた後に、無気力になったり、荒れ方がひどくなったりするのはこのためです。「ゲームさえなければ普通に戻る」は、残念ながら、たいてい期待どおりにはいきません。
避難所と認めることと、無法地帯にすることは違う
とはいえ、無制限でいいという話ではありません。睡眠と課金、この2つは健康と家計に直結するので、親が譲れない線を持っていい領域です。
コツは、ルールを「親が決めて通告する」のではなく「一緒に決める」ことです。「何時間くらいが妥当だと思う?」と本人の案から始めると、意外と現実的な数字を言ってくるものです(そして自分で言った数字は、押しつけられた数字より守られます)。守れたかどうかは口頭でなく紙やカレンダーに残す。口頭チェックは「言った」「言ってない」の火種になるだけです。
守れなかった日を責めるより、守れた日に「お、今日は切り上げたね」と触れる。地味ですが、これがいちばん効きます。
ゲームは会話の入り口にもなる
もうひとつ、発想の転換を。ゲームを敵にするのではなく、会話の糸口にしてしまう方法があります。「そのゲーム、何が面白いの?」「どういうルールなの?」と教わる側に回ると、それまで口を利かなかった子が30分しゃべり続けた、ということが本当によく起きます。子どもにとって、自分の得意分野を親に教えるのは、悪くない時間なのです。
りたのわの訪問でも、最初の数回はゲームの話しかしない、というお子さまは珍しくありません。それでいいと私たちは考えています。避難所に招き入れてもらえたら、支援はそこから始まります。ルールづくりの仲裁役が必要なときは、お声がけください。