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高校生の不登校——進級の壁と、通信制という選択肢
不登校
/ りたのわ
小中学校の不登校と、高校の不登校には、大きな違いがひとつあります。義務教育ではない高校には、出席日数と単位、そして留年という時間制限があることです。だからご家族の焦りも、本人の追い詰められ方も、小中とは質が違います。
まず、時間制限の中身を正確に知る
多くの全日制高校では、各科目の欠席が一定割合(おおむね3分の1程度)を超えると単位が取れず、進級できない仕組みになっています。ここで大事なのは、正確な残り日数を学校に確認することです。
漠然と「もうダメかも」と思い詰めている本人が、実際に数えてみたらまだ余裕があった、ということはよくあります。逆に、限界が近いならそれを踏まえた作戦が要ります。敵の正体が分からないまま怯えるのが、いちばん消耗します。担任か学年主任に、科目ごとの出席状況を出してもらいましょう。
「全日制を続ける」だけが道ではありません
ここからが本題です。高校は、学びの形を選び直せる場所です。
通信制高校は、いまや珍しい選択肢ではありません。生徒数は年々増えていて、全国で29万人を超えています。自宅学習が中心で、登校日数は年に数日〜週数日までコースで選べる。転入すれば、前の高校で取った単位も多くの場合引き継げます。卒業資格は全日制と同じ「高校卒業」です。
定時制、高卒認定試験(高認)という道もあります。高認は高校を卒業しなくても大学受験資格が得られる試験で、「学校という場」そのものが合わない子の進路として機能しています。
「転校=逃げ」ではない、という話
本人もご家族も、転校や通信制に「逃げた」という感覚を持ちがちです。でも、考えてみてください。合わない靴で歩き続けて足を壊すのと、足に合う靴に履き替えて歩き続けるのと、どちらが「歩くこと」を大事にしているでしょうか。
実際、通信制に移ってから表情が戻り、自分のペースで学び、大学や仕事に進んでいく子をたくさん見ます。大事なのは今の学校に残ることではなく、学びと人生が続くことです。
体調とこころの土台を整えながら
高校生の不登校でも、背景に起立性調節障害やこころの不調が隠れていることがあります。進路の作戦と、体調の立て直しは並行して進めるのが結局いちばん早い。りたのわは高校生年代の訪問も行っています。進路の情報整理と体調の伴走、両方の面からご相談に乗れます。