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再登校のタイミングは誰が決める?——「そろそろ」の見極め方
不登校
/ りたのわ
家ではすっかり元気になった。よく食べ、よく笑い、ゲームの話を延々としてくる。そうなると、親の頭にあの問いが浮かびます。「そろそろ、学校の話をしてもいいんじゃないか」。
この「そろそろ」の扱いが、再登校の成否を分けます。
一番多い失敗は「早すぎる再開」
回復の途中で一番起きやすいのが、家で元気=学校に行けるはず、という見立ての誤りです。家は安全地帯だから元気に見えるのであって、学校というアウェイで戦うエネルギーが貯まったかどうかは、別の話です。
早すぎる再登校は、たいてい数日から数週間で息切れします。そして二度目の不登校は、一度目より本人のダメージが深い。「やっぱり自分はだめだった」という証拠を、本人の中に残してしまうからです。だから、遅すぎるより早すぎるほうが怖い——これは支援の現場で広く共有されている感覚です。
「そろそろ」のサインは本人から出ます
信頼できるサインは、親の焦りではなく、本人の言動の中にあります。
退屈を訴え始める。「暇すぎる」は、エネルギーが余り始めた証拠です。外出が増える。コンビニ、本屋、友だちと遊ぶ——学校以外の外の世界に自分から出ていけている。将来や勉強の話を自分から口にする。「勉強遅れてるよなあ」とぽつりと言う。友だちとの接点が復活する。連絡を取り合う、ゲームで一緒に遊ぶ。
こうしたサインが揃ってきたら、本人の中で準備が始まっています。親から「行ってみたら」と押すのではなく、「戻るとしたら、どんな形がよさそう?」と、設計の相談として持ちかけるのがおすすめです。
戻り方は「フルタイム」でなくていい
再登校=月曜の朝から教室にフル復帰、と考える必要はありません。むしろ危険です。放課後に先生に会いに行くだけ。週1日、好きな教科だけ。保健室や別室から。行事だけ参加。——階段は細かく刻むほど、踏み外しません。
学校側との事前のすり合わせも大切です。久しぶりに登校した日に「みんなの前でおかえりなさい」をやられて撃沈した、という話は残念ながらよく聞きます。そっとしておいてほしいのか、声をかけてほしいのか、本人の希望を先に学校へ伝えておきましょう。
第三者の見立てがあると、焦らずにすみます
「そろそろ」の判断を親子だけでやると、親の焦りと子の気負いがぶつかりがちです。りたのわの訪問看護は、回復の段階を定期的な訪問の中で見立てて、「今は充電継続」「小さく試す時期」の見極めを一緒にやります。学校への伝え方の整理も含めて、ご相談ください。