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夜眠れない子の背景と、睡眠リズムの整え方
ご家庭での関わり方
/ りたのわ
深夜2時、子どもの部屋のドアの下から、まだ明かりが漏れている。朝は何度起こしても起きられない。昼過ぎにようやくリビングに現れる——昼夜逆転は、不登校や発達特性のあるお子さまのご家庭で、もっともよく聞く悩みのひとつです。
まず、責める前に知っておきたいこと
思春期の体内時計は、もともと夜型に傾く性質があります。これは万国共通の生理現象で、世界中の中高生が朝起きられません。そこに、学校に行けていないことへの不安、日中の活動量の少なさ、夜のスマホの画面の光が重なると、リズムは面白いほど簡単に崩れていきます。
つまり、意志が弱いから起きられないのではありません。ここを家族の共通認識にするだけで、朝の空気が少し変わります。「また昼まで寝て」の代わりに「時計がずれてるね」と言えるようになるからです。
直すなら「寝る時刻」ではなく「起きる時刻」から
眠くないのに早く布団に入っても、眠れない時間が増えるだけです。攻めるべきは逆側、起きる時刻です。
朝、決まった時刻にカーテンを開けて朝の光を浴びる。これが体内時計をリセットする一番のスイッチです。最初は起きられなくてもいいので、光だけ浴びる。それから、ひと口でもいいので朝ごはんを決まった時間に食べる。胃袋も時計の針を動かします。
昼寝をするなら15時まで、30分以内。夕方の仮眠は夜の眠りをきれいに食べてしまいます。
そして、一気に直そうとしないこと。3時就寝の子を今夜から23時に寝かせるのは無理です。15分ずつ手前にずらす。地味ですが、これが一番の近道です。大人のダイエットと同じで、急な計画は三日で崩れます(心当たりのある方も多いはずです。私たちにもあります)。
夜のスマホ問題
「寝る1時間前は画面を見ない」が理想ですが、正直、現代の中高生にそれをそのまま飲ませるのは至難の業です。現実的な妥協案として、画面の明るさを最小にする、寝るときは充電器をリビングに置く(枕元に持ち込まない)あたりから交渉してみてください。全面禁止より、一段ずつです。
こんなときは、背景を疑ってください
工夫を続けても改善しない。日中も強い眠気やだるさが続く。気分の落ち込みや不安がセットになっている——そんなときは、生活習慣の問題の奥に、治療でよくなる要因が隠れていることがあります。起立性調節障害のように、体の病気が「朝起きられない」の正体だったというケースも珍しくありません。
主治医に相談するときは、1〜2週間の睡眠の記録(寝た時刻・起きた時刻だけで十分です)があると、話が格段に早く進みます。記録づくりや相談の組み立てから、りたのわがお手伝いできます。ご相談はこちら。